ラシードにおける地上戦の考え方4
地上戦シリーズ4です。
口うるさく2小K(以下小足)について語るのはほどほどにして、次のステップへ進みましょう。
小足を振ることによりどんな期待値があるかを前回さらっと説明したかと思います。
1.小足の間合い外が安全圏内である、つまり小足のギリギリ間合い外ではある程度身動きができると誤認する
2.小足の間合い外に相手が後ろに下がろうとする
3.相手が小足の間合い内はしゃがんで様子見る選択肢を作る
今回はこれの2について書きます。
相手が下がる心理としては
「ダメージ安いけどペチペチめんどくさっ 小足の間合い外で様子を見よう」
となった場合が主な心理です。
もちろん、小足間合い外になるまで小足をガードする選択を取る場合があります。
何にせよ、小足が届かない間合いで仕切り直すことが目的です。
小足先端の間合いで小足をピンポイントで潰す強攻撃とかもあるにはありますが
基本的に小足に狙いを定めて何かをするというのは難しいものです。
なので、少し様子を見ることを選択する相手は数多くいます。
間合い離れるまでおとなしくして、ちょっと後ろ下がろうとなるわけです。
この後ろに下がるという行動は以下のいずれかが当てはまります。
バックジャンプ
バクステ
後ろ歩き
バックジャンプはラシード側の視点だと
イウサール後の慣性EXミキサーなどでないと咎めることが難しく、
通常攻撃で何かをする場合前ステしてジャンプしてなんかするみたいなほぼ一点読みの行動でしか咎められません。
読みが外れた場合のリスクと相手が勝手に端に近づいてくれている事を考慮すると歩いて距離を詰めるくらいで十分リターンを得られます。
バクステも有利な状況でバクステするなら前ステから打撃が確定したりするのですが
ここもあまり無理して追わないでいいです。
どちらかというとバクステを咎める連携をして、バクステをさせない選択肢を選ぶべきかなといった印象です。
なのでバクステされたら
「あー下がってる下がってるラッキー」
でよいかなと。
ラシードは端に追い詰めれば強みを出せますし、
その端に追い詰める過程が難しくなっているのを何もしないで下がってくれてると解釈しましょう。
ちなみに5中Pをガードした後などにバクステされることは多々ありますが、
ひたすらバクステ擦ってる人は一点読みして前ステから打撃を当てたり小足で立ち状態を咎めたりすればまあとりあえずはよしです。
今回の狙いは後ろ歩きです。
後ろに歩くっていうのはつまり立ち状態です。
足元お留守なので下段がささります。
後ろに歩いて下がる場合の相手側が求める期待値は
1.距離を離して仕切り直し
2.小足よりリーチの長い技、屈大Pのような技に差し返しを狙う
3.ラシードの技がぎりぎり届かない間合いで前ステなどで踏み込ませて動かしたい
大まかにみてこれです。
1はバイソンのような溜めキャラであれば、突進技を先端でガードさせたいから下がるのような意図もありますが、
基本は小足がめんどくさいから当たらない距離に行こう、ですね。
対策を練る練らない関係なく考える思考です。
2に関してはラシード対策をしている人の選択肢で、
屈大Pを先端でガードさせようとしているラシードの屈大Pを空振りさせることが狙いです。
なんか前に出てこないな?と思った場合はこれを狙ってる人かどうか見極める必要があります。
ここに対して弱ミキサーなんかをやりたくなるところですが、
届く間合いでは基本レベル1でしか届かないしガードした場合に5F不利となるので
待ち構えているかどうかが見極められたらやらない方がいいでしょう。
弱ミキサーに関しては後日触れます。
3に関してもラシード対策をしている人の選択肢です。
前のめりなラシードが選択しがちな行動として、
距離を詰めるために前ステをする事が多いです。
そんなせっかちなラシードになると見事にカウンターをもらいます。
この1~3はどれも次のラシードに対する行動を予測して動く選択肢になっていて
とりあえず距離を離すことで様子見つつ何してくるかを見ようとします。
罠をはっているとも言えますね。
今回言いたい内容としてはこの距離を離してからどうにかするというよりも、
距離を離そうとしたら「もう少し付き合ってよ」とアプローチする事が目的です。
ここでもう一回歩いて小足を振るのも無難な選択でかつ効果的なのですが、
今回ら2中K(以下中足)に注目してみましょう。
2中Kを使う理由としては、下がる相手に対して最もリターンをとれる行動であるからです。
しかしながら小足よりもわずかにリーチが短く、小足よりも発生が2F遅いです。
とはいっても中足という技のカテゴリの中では非常に発生が早く、あくまで小足と比較したら遅いというだけです。
リーチ面に関しては一般的な中足の使い方をすると歩きの速度との兼ね合いによりリーチが短く感じますが、
他の歩きが早いキャラと同じことをして比べるのはちょっと違うかなと思います。
この考え方に行き着くには自分も時間がかかったし、ラシードを使っていくと気になる点ですね。
さて、この中足という技、どう使うかを大まかに分けるとこんな感じです。
1.相手が何かしようとしたらぎりぎり届く間合いに置く
2.立ち状態になり下がろうとするのを確認して踏み込んで差し込む
3.前ステから奇襲する
1はまあ一般的な使い方です。
今後書く内容なので省きますが、
置き技としては相手に飛ばれた場合でも対空が間に合うのでリスクが低いのと実は中足自体が空振りに差し返しされにくい技です。
近年の調整や環境の変化により空振りした際にリスクが高くなる技は全体で増えているものの
、
中足に関してはまだまだ空振りしても差し返しが必ず来るようなリスクはつきまとっていません。
そして弱ミキサーや弱イーグルを仕込めば起き攻めつきのダウンも奪えるので非常にリターンが高いです。
つまり、一回ひっかけた後に起き攻めでおかわりがあるかもしれない期待値があります。
2は少しだけ難しい使い方です。
その場でボタンを押すのではなく、少しだけ歩いて中足を差し込みます。
これは近い距離で小足をガードさせた後などで行うと効果的です。
小足の間合い外だ、さて下がるかと安心して立ち上がる際に狙うイメージを持っていただければと思います。
3は前回のブログでも軽く説明しましたが、ラシードのスライディングとも言える行動です。
発生は前ステが全体F15で中足が発生6Fなのと、弱ミキサーガード後に2F不利なので
言うなれば発生21F、ヒットしてダメージ100前後で起き攻めつき、ガードされて2F不利のスライディングです。
ラシードの前ステは非常に早く、見てから止めるのはそれなりに難しいのと
別に中足を出さないでもいい選択肢も考慮すると比較的優秀なスライディングですね。
使い方としては前ステをしても相手に密着せず、
少し遠いけど中足が届く間合いで行う事が望ましいです。
この間合いっていい感じに屈大Pが届かない間合いと一致するので、
その間合いで置き技も置かずにうろうろしているだけと読めたら前ステから中足を差し込みましょう。
なのでまとめると以下の条件を満たせば通りやすいかと思います。
・屈大P間合い外で遠くでうろうろして様子を見ている
・こちらが歩きや小足で間合い調整することを意識づけている
この条件を満たしているかどうかをいくつかの情報で判断して推測する事はできますが
相手の心の内も含んでいる選択肢なので厳密に判断するのは難しいです。
なのでここは主観強めにそうに決まってる!と思ってやるのはいいかと思います。
ダッシュミキサーやるくらいならこっちやりましょう。
ここまで、小足を基準に色々説明していますが
別に小足を振らなくてもラシード対策をした相手だと
最初から様子見を増やしたり間合いを離したりする人はもちろんいます。
そういった相手はステージ1が小足を振ることだとしたら
ステージ2から開始するような感覚で考えるとよいかもしれません。
もちろん段階を踏んで時間を使って戦う事もありですし、そこは対戦の臨機応変さが必要となります。
そして、2大K(以下大足)についても軽く触れておきましょう。
ラシードの大足は実は全キャラ屈指の性能です。
発生7Fでかつ、ラシードがあと一歩足りない!っていうリーチをガードされたらリスクはあるものの下段で補ってくれます。
この技、起き攻めは通常受け身のみしかできない、ダメージがそんな高くないなどありますが
差し返し技としてとても優秀です。
7Fでいきなり下段がくるので、とりあえず下がる相手に対し読みで振り回すのも非常に強いのは覚えておきましょう。
ここで大足をふると意識させればラシード側が歩いて踏み込める距離も緩和されますし、近づいて択をしかけることができます。
また、差し返しはまだまだこのシリーズの際の話なので大足について熱く語るのはやめておきます。
しかし、この大足結局のところ当たるか当たらないかわからないところで振る以上、
「でもガードされたら反撃確定だし~」
という人もいるかもしれません。
しかし、そんな人に限って
弱ミキサーを撃ったときにフルで連打したり
立ち回りでダッシュイーグルやイーグルをぶっぱなしたり、
EXミキサーぱなしたりするもんで
それに比べたらまだかわいいものかと思います。
今回は小足間合い外で下がる相手を咎める下段の有効性について書きました。
次は小足間合い内や小足を意識してガードでやり過ごす事に対する対策です。
それを終えたら下がりについて書こうかと思います。
今日はこんな感じで